2023年8月8
ひょっこりひょうたん島(蓬莱島)
      上陸
 
   
ひょっこりひょうたん島」とは
1964~69年にかけてNHKで放送された、井上ひさし作の国民的人気を博したテレビ人形劇。
ひょうたん島は動く島で、世界中を旅してたどり着いたいろいろな国で、島民たちは様々な出来事にまきこまれる、
夢と冒険の物語。
蓬莱島:岩手県大槌町の大槌湾に浮かぶ島で、2つの丘が連なりひょうたんのような形をしていてかつ赤い灯台があることから
「ひょっこりひょうたん島」のモデルといわれている。.
ひょっこりひょうたん島島民たち (実物は、東京都港区 NHK放送博物館内)
島民:左から、マシンガン・ダンディ、サンデー先生、博士、トラヒゲ、ドンガバチョ。
    
「ひょっこりひょうたん島(蓬莱島)」を、2022年11月28日に訪れ、上陸した。
東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸沿岸にある大槌町へは、2019年に全線開通した三陸鉄道を利用した。
   
三陸鉄道南リアス線大槌駅へ
南リアス線始発駅,宮古駅から列車で出発し、南に向かう。出発して約1時間すると、車窓は陸上から美しい海岸の景色に変る。
   
大槌駅
そして、約10分で大槌駅(合成写真)に到着。
改札を出ると、さっそくひょっこりひょうたん島のトラヒゲ氏のお出迎え。なお駅舎には、大槌町観光交流協会が同居。
震災で再建された駅舎は、ひょうたん島の形をした屋根で、2019年に再建したときに住民投票で選ばれたデザイン。
     
駅前広場には、大槌町の早期復興を記念して兵庫県淡路島に群生するスイセンを植栽したという「がんばっぺ大槻大看板
大槻の魚「さけモニュメント宮沢賢治「旅程幻想」詩碑
              
町指定名勝:ひょっこりひょうたん島(蓬莱島)へ
駅から島までは約3.5km。タクシーで約7分ほどで行けるが、ここでは道中の景色を楽しみながら徒歩で約1時間。
駅舎を出て約100m進んで県道280号線に出て右折し、道なりに進む。、
この辺りも当然東日本大震災の被害を受けているはずであるが、きれいに復興されているようでなんとなくホットした気持ち。
大槌川にかかる大槌大橋を渡ったところで280号線と分かれ、右手坂道を下りすぐ先の交差点を右折し県道231号線を進む
    
231号線を200m程進んだところで、さきほど乗って来た南リアス線高架下を潜る。
この辺りから右手斜め前方の大槌湾上に、待望のひょっこりひょうたん島の赤い灯台が見え始める。感激!
道なりに進み、南リアス線高架下から約2km辺りで電柱の立つ交差点を右折し、道なりに左にカーブして右手の防潮堤沿いに進む。
     
災害復興されたと思われる防潮堤のゲートから中に入り、左にカーブして道なりに進むみ、
突当りの右手に岸壁から大槌湾に伸びる巾約3m×340mの災害復興された防波堤
防波堤先端右に、かすかに見えるひょっこりひょうたん島!
    
ひょっこりひょうたん島(蓬莱島)に上陸
防波堤の上を慎重に歩いて、先端にあるひょっこりひょうたん島に近づく。
間近で見るひょこりひょうたん島は、思いのほか小さく見える。約3m巾の防波堤と比べてみると、その小ささが分かる。
島は、1周約200mで約1億2千万年前にマグマが冷え固まって出来た、花崗岩。
2つの岩が連なり、島の頂上には古くから漁師の信仰の対象となっている弁才像が祀られている弁天神社。
そして島の復興のシンボル、赤い灯台。
島は、東日本大津波で島全体が海に浸かり、弁天神社、灯台ともども被害を受けたが、
弁天神社は倒壊した鳥居とともに修復・再建され、。
根本から倒壊した赤い灯台は、デザイン公募で再建され高さも4m高く11.4mとなった
     
防波堤から、大きな岩のブロックを越えて島に上陸し、岩と波打ち際の間の水しぶきがかかる細い道そして階段を上り、
鳥居に向かって慎重に進む。
    
突当りで右折し鳥居を潜ると、立派な「蓬莱島石碑。本当に、立派!です。
岩の急坂を海風を気にしながら上る途中に、湾をバックに「東日本大震災復興工事竣工記念
そして「弁天神社」。ついに「ひょっこりひょうたん島」の頂上に立ちました。
「弁天神社」のお賽銭箱にお賽銭を入れてお参りし、ドンガバチョになった気分で頂上から周囲を見渡す。
    
頂上から見る鳥居と真っ赤な灯台。灯台は、やはりこの島のシンボルでした。
帰路改めてひょっこりひょうたん島側から見た、防波堤と対岸の赤浜地区
この防波堤は、ひょこりひょうたん島へ渡る海の道のような錯覚をしてしまいますが、
そうではありません、湾を守る立派な防波堤です!
           
旅と旅行と