2024年11月27日
沖縄八重山諸島(石垣島、竹富島、西表島 、由布島)
 
ツアー旅行で、2024年3月12日から3泊4日で沖縄県八重山諸島を訪れた。
八重山諸島は、沖縄本島から南西へ400km~500km離れたところにあり、
23の島々から成り立ち、うち有人島は12島。
ただ、八重山諸島には、「八重山」という名の山は、存在しないという。
総面積約587K㎡,総人口約53千人。最大都市は石垣島で人口約47千人。
ツアーでは、このうち石垣島、竹富島、西表島、由布島の4島を訪れた。
各島とも、沖縄本島とは異なる独自の伝統や文化を有し、とても印象的であった。
今度は、個人旅行でゆっくり訪れたいを思う。
              
石垣島
面積 約222K㎡、周囲 約162k㎡、人口 約48千人。
八重山諸島の交通、行政、経済の中心地で、沖縄本島、西表島に次ぐ県内3番目の大きさの島。マンタやウミガメの見られる海としても人気。
    
 南ぬ島(ばいぬしま)石垣空港
羽田空港を発ち福岡空港で乗り継いで、石垣島の東端にある南ぬ島石垣空港に到着
2013年に開港した石垣空港は、定期便の発着する空港としては日本最南端の空港。
空港ビルの背後には、石垣島で最高峰の標高525.5m於茂登岳(おもとだけ)の美しい姿。
   
 アートホテル石垣島(宿泊)
花咲く古い小道を上りアートホテル石垣島へ
石垣港前の中心街を通る県道79号線「ゆいロード」の大川(西)信号を、北西へ約50m進んだところで右手に分岐する細い小道に入る。
地元の人の話では、ここからアートホテルまでの約700m区間の坂道は、古くからある道で花咲く素敵な通りという。
坂道を上ると石垣島でよく見かけた
民家の塀。八重山では伝統的な塀なのかも知れない。
その先の庭先に、
大きなバナナ。こんな近くにこんな大きなバナナを見ることができるとは、さすが南国。
    
由緒ありそうな古民家などを楽しみながら、南国を演出する美しいブーゲンビリア
道角に、
石敢當(いしがんとう)
ここで、奥さんが神奈川県横浜市出身という中年の男性と出会い、石敢當についていろいろ説明をしていただいた。
石敢當は、沖縄で古くから信じられている魔物を撃退する魔物よけの役割を果たす石碑で、
直進しかできない魔物はこの石敢當に突当ると砕け散ると言い伝えられ、丁字路や三叉路などの多く置かれているとのこと。
上り切った道の突当りに、
アートホテル
            
 バンナ岳展望台
標高230mのバンナ岳頂上付近にあり、天気の良い日には与邦国島を除く八重山諸島を一望できるという。
バンナ展望台。展望台から見る中心街と石垣港、展望台から見る紅白鮮やかな電波中継塔
      
 川平湾
世界的なガイドブックで紹介された、石垣島屈指の絶景スポット。
高台からの川平湾。砂浜から乗船するグラスボード船底のガラス越しに魚などが見えるということであるが、私には全く…。
     
5 石垣島鍾乳洞
2億7千前に誕生したという石垣島最大の鍾乳洞で、全長3.2km(内公開されているのは660m)。
洞窟内には、海底であった証のシャコガイなどの化石など見られるという。
鍾乳洞入口鍾乳洞内は一部狭いところもあるがゆったりとした空間。巨大な鍾乳石
   
世界で初めてという幻想的なイルミネーション。神秘的な巨大な池
   
 石垣やいま村
移築された沖縄の伝統的家屋の数々、リスザル園、マングロープなど、古きよき八重山を再現したテーマ―パーク。
石垣やいま村入口。いかにも南国風情緒。軽食月桃茶屋
    
アンバル塔
アンバル塔(合成写真)は、高さ約5mの展望台。琉球王朝時代に遠方を見渡すために作られた遠見台を整備したもの。
塔上からは、眼下に広大なよく整備された
広場、そして遠くには天気の良い日には竹富島や西表島を見ることができるという名藏湾
    
リスザル
約70匹のリスザルがいるリスザルの森入口
とても小さく
指の大きさと比較してください。そしてとても人懐っこい。こちらをジーっと観察しているリスサル。
   
古民家
八重山を代表する士族の古民家を4棟(牧志邸、森田邸、大濱邸、喜捨場邸は国の有形文化財登録)を移築し、
さらに庶民の暮らしを再現した海人の家と農民の家もある。
1907年築造そして2008年移築の第7代早稲田大学総長大濱信泉ゆかりの大濱邸。1923年築造の特異な間取の喜舎場亭邸
石垣家海人(漁師)の家に居候している
剥製の巨大亀
     
マングローブの森
    
 みんさー工芸館の迫力あるシーサー
みんさーとは:「綿(みん)で織られた幅の狭い(さー)帯」を意味する。
             入口左側のシーサー みんさー工芸館
    入口右側のシーサー 
シーサー:古代オリエントの獅子(ライオン)像が、中国経由で沖縄に伝わったと言われ、明治の頃から庶民の間にシーザー信仰が広がった。
シーサーは、一般の住宅では、屋根や門柱、玄関近くに設置し、魔物が侵入しないよういににらみをきかせた。
門の左右に置く場合は、口が開いたものと閉じたものが対になる場合が多い、という。
         
 石垣島離島ターミナル
石垣島南端に、石垣島と八重山諸島を結ぶ定期船発着港ユーグレナ石垣港離島ターミナルがある、
ユーグレナ石垣港離島ターミナル
岸壁に当島出身の郷土の英雄元WBA世界ライトフライ級王者
具志堅用高の勝ち誇るモニュメント定期船フェリー。
   
フェリーから見た石垣島中心街
     
竹富島
面積 5.43 k㎡、最高標高 33.1m、人口 約340人
昔ながらの原風景が色濃く残る島。
          
石垣港離島ターミナルからフェリーで約15分。
フェリーから見る竹富島は、まったく
平坦な島。高波が来たら島全体が飲み込まれてしまうのでは?とつい心配。
竹富島港岸壁に着岸。
島の西南端にある、星砂浜へ。バス道はきれいに整備された
風光明媚な観光道路
      
とても美しい海岸風景。そして「星砂浜」。ガイドが砂浜に「星砂が見える」というが悲しいかな全く分からず、
近くの土産店で小さな
ビニール袋に入った星砂を購入したが、さてどれが星砂?
        
竹鳥島集落原風景:ピンクのブーゲンビリアが花咲くのどかな道水牛車がのんびり通る道、赤い屋根上には、沖縄の家の守り神「シーサー
こののどかな心やすまる竹富島に、また来たい!
  
西表(いりおもて)
石垣島からヘェリ―で約40分。面積約289K㎡で沖縄では本島に次ぐ2番目の大きな島。人口は約24千人。
島の90%は熱帯・亜熱帯の原生林の覆われ、手つかずの自然が残る秘境、
その動植物の多様性が認められ、2021年に世界自然遺産として登録された。
イリオモテヤマネコ、カンムリワシは、代表的な動物。
    
石垣島港離島ターミナルからフェリーで約40分で西表島大原港に上陸し、
世界自然遺産 西表島標柱の立つ通路を通ってクルージング船に乗換える。
延長7.45kmの仲間川の上流へさかのぼり、
仲間橋を潜ると「仲間川天然保護区域」に入り、川の両側の景色は国内最大のマングローブ原生林に一変、
マンぐロープ:熱帯および亜熱帯地域の河口吃水域の塩性湿地にて植物群落や森林を形成する常緑の高木や低木の総称。
    
左岸のマングローブ林。
右岸のマングローブ林
天然保護区を過ぎたところで、船はUーターンし大原港へ戻る。ただ、このまま上流に上りつめたところは、何があるのだろうと興味がわく。
日本最大という両岸のマンぐロープ林を十分堪能させてもらって、満足。
         
由布島 へ
大原港から観光バスで西表島の東側の県道215号線を通り、約8kmのところに「由布島入口標識
海岸に出ると、前方約300mに由布島の姿。そして何やらこちらに海を渡ってくるなにやら集団
   
由布島へ渡る唯一の手段は水牛車で、大人の膝くらいまでの遠浅の海をゆっくりかけて約15分くらいで渡る。
由布島の水牛車
水牛は、47頭。全ての水牛に名前がついていて、大切に扱われているとのこと。
例えば、重労働の水牛車を曳きは一日の往復と回数を定め酷使しないよう管理しているとか、
水牛に定年をもうけ定年後はそれはそれは夢のような生活がまっていて、心置きなく生涯を全うしているとののこと!心温まります。
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由布島へ。粋な御者の三線(琉球の弦楽器)で奏でる沖縄民謡で、おもむろに重い車を曳いて水牛は海を渡る。
この水牛は雌で年齢は13才、名前はゲンキ。
車に揺られのんびりと由布島の砂浜に着き、水牛車待合所から園内に入る
    
由布島
面積:0.15K、周囲25km、住民は8人(2024年5月現在)、水牛は52頭で人間より圧倒的に多い。
最盛期には360人もの人々で賑い、小中学校もあったという。1996年の巨大台風で、壊滅的な被害にあい人々は島から去っていった。 
また人々が戻ってくることを願い西表正治おじい夫婦が島に残って、亜熱帯植物を植え続けた。
島全体が「亜熱帯植物園」になっていて、植樹された4千本近くのヤシ類や亜熱帯姓植物で覆われているという。

                            
園内に入ると、亜熱帯植物林の中の遊歩道。 ガジュマルブーデンビリアガーデン
    
巨大なマンタの像マンタ浜は遠浅の広い海。ただこの海にはマンタはいないとのこと、それなら何故マンタ?
水牛池でのんびり寛いでいる水牛。もしかして先ほど私を運んできてくれた水牛ゲンキ?心癒される風景です。
気性がとてもおだやかで賢く、人間の言葉を理解していると言われているとのこと。
   
以上で、八重山諸島の4島の観光は終わり。各島とも素晴らしい思い出になる島であった!
     
旅と旅行と