京の美味しい伝統野菜と独特の風味がある
加賀野菜をご紹介します是非ご覧になって下さい

野菜

京人参
金時にんじんともいわれる。京料理に欠かせない彩として古くから用いられてきた。栽培では芽が出にくいので、多めに種をまいてから間引くのが特徴。間引かれた葉も「にんじん葉」として食べます。外観だけでなく、芯まで赤いことが特徴で食味は軟らかい。栄養面ではリコピンを多く含み、ガン予防への効果も指摘されている。旬は12月中旬〜1月中旬。
聖護院大根
約170年前に、尾張から奉納された大根を京都の農家が聖護院付近で栽培してきたものとされる元来は長い大根だったが、採種を重ねるうちに、丸型の固定した品種が育成されるようになったのが始まりです。特徴は肉質がきめこまやかで、食味は苦味がなく、ほんのり甘味があり長時間煮ると、とろけるような味わいになる。旬は11月中旬〜1月中旬。ふろ吹き大根、煮物、漬物など。
新丹波黒大豆
江戸時代から丹波地方を中心に栽培されてきたとされる。夏の昼夜の温度差と、秋の霧が黒豆を徐々に大きく熟成させていくのが特徴。外観は大粒でシワがない。栄養面ではカルシウム、ビタミン、タンパク質を多く含んでいる。煮炊きしても崩れにくいこともことが特徴。旬は12月中旬〜下旬。代表的な料理は黒豆煮。
賀茂なす
江戸時代以前から京都・上賀茂を中心に栽培されてきたとされる。特徴はガク(ヘタの下部)の下の白さ。1個が250g〜300gとずっしり重いこと。食感は肉質がしまっていて歯ごたえが良い。旬は6月下旬〜8月下旬。油で揚げてから使うと美しい紫色になる。アクが強いので切ったらすぐに水に浸す。料理は田楽が最高。
みず菜
江戸時代以前から京都を中心に栽培されてきたとされる。葉に深い切れ込みがあるのが特徴で京都のみず菜は「千筋京みず菜」とも呼ばれており、葉柄が繊細で、細く、色は白く葉の縁との鮮やかなコントラストが映える。最近では小さな株のうちに早採りされる「小袋みず菜」が評判で軟らかくシャキシャキ感がある。旬は10月〜3月。鍋物、サラダなど。
万願寺とうがらし(赤)
大正末期に伏見とうがらしとカルフォルニア・ワンダーという大型とうがらしが交雑してきたといわれている。舞鶴から広まったもので、京都市場に出回るようになったのは約15年前から。外観は長さが13cm位あり、「とうがらしの王様」とも呼ばれるほど大きい。食感は果肉が厚いが軟らかく、食味は甘い。又、種が少なく食べやすい。旬は6月中旬〜8月中旬。調理は焼き物、煮物など。
加賀野菜
せり
浅野川の伏流水に恵まれた諸江地方で、大正初期から栽培されている。全国で最も茎が細く品質が良いとされる。葉がいきいきとして、黒ずんでいないものが良い。「鍋物の鴨とせりは二世の縁」という川柳がある。これは、生前はともに水辺で暮らした仲で、鍋物には相性がよいということ。調理は鍋物、おひたし、和え物、酢の物など。
れんこん
歴史は古く、加賀藩5代藩主・前田綱紀の頃からとされる。その後、小坂地区を中心に広まり、「小坂レンコン」と呼ばれることも多い。出回り時期は8月下旬〜3月下旬。デンプン質が多く、粘りが強い。太く節間が短く肉厚。肉質は緻密で雪肌のように白い。アクの成分であるタンニンとビタミンCはコレステロールを減らす効果がある。おろし汁は鼻づまりに、絞り汁は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢止めにも効果があるとされる。食物繊維、カリウム、鉄などを含む。
金沢一本太ねぎ
その名のとおり、分けつしない。軟白部は太く長く、肉質は軟らかい。軟白部の長さは25cm、茎の太さは2cm程度。越冬製、耐寒性、耐病性が強い。甘く軟らかく、ぬめりがあるため、すき焼きや鍋物、酢味噌かけなどに。
県内に初めて筍が導入されたのは、明治3年(1766年)出回り時期は4月下旬〜5月中旬。栄養面では食物繊維のほかビタミンB2、Cなどを含む。低カロリーでダイエット食品にも最適。煮物、天ぷら、若竹汁他。
さつまいも
元禄末期に導入され砂丘地区で産地化された。品種は高系14号から選抜された鮮紅色の強いコトブキが主体。色つやがよく、皮がきれいで黒い斑点がないもの。よく太ってヒゲ根の跡の小さいものがよい。繊維質とヤラピン(傷をつけた時に出る白い乳液)が便秘予防に効果があるとされる。ビタミンCが豊富。調理はごま揚げ、大学いも、チップ。
太きゅうり
出回り時期は5月上旬〜下旬。果長22〜27cm、果径6〜7cmの白イボ太きゅうり。重さは700〜800gから最大1kgになるものもある。果肉は厚いが軟らかく、食味、日持ちが良い。効能では体内の酸性を中和して調子を整え、皮膚を美しくするほか、利尿作用もある。酢の物、一夜漬け、むき海老との炒め煮など。