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蔵王温泉
        
2004.7.4から数日間蔵王温泉に遊んだ。
炎天下のもと、毎日蔵王の町を散策して、ホームページの材料を探し回った。
その成果をここに紹介したい。
なお紹介する写真には殆ど人物が登場しないが、
これは蔵王温泉がゴーストタウンであったということでは決してなく
人のいない時やまた早朝などに出かけてシャッターを切った結果ということである。
        蔵王温泉:
山形市に位置し標高900mにある、日本最古の一つと数えられる温泉。
西暦110年の頃、日本武尊の東征に従った吉備多賀由がこの地で温泉を発見したのが始まりという。
蔵王温泉は発見者の名をとって多賀由温泉と呼ばれ、
その後高湯温泉に変わり、昭和25年観光百選の第一位に選ばれたのをきっかけ蔵王権現に由来した現在の名前となった。
泉質は強酸性(PH1.3〜1.5)硫黄泉

         
蔵王エコーラインから53号線を北へ下ってくると、右手に蔵王ロープウエイ山麓駅が見えてくる。
山麓駅前の道端に「
左 蔵王温泉街」標識(写真右中)があり、ここから温泉街に向かうことになる。
少し行くと左手の丁字路に銘品館とかかれた
土産店(写真右)があり、
ここから左折すると温泉町の西南端に位置する、鴫の谷地沼へたどりつく。

 

鴫の谷地沼
(面積66,888u、周囲1.2km、最大水深6.8m)
ここで寄り道をして、銘品館から左折して道なりに下ってしばらく行くと丁字路になり、
右折して緑の木立の中をさらに進むと目の前に大きな
鴫の谷地沼が現われる。
きれいな水の色そして大きさということからすると、沼というよりはむしろ湖と言った方が適切だと思う。
沼の周囲1.5kmには遊歩道が整備されていて、
道標に従い左手から歩いた。
はじめに水芭蕉の群生地(写真左)があるが、時期が既に終わり大きな葉が多数あるだけてあった。
フィットンチットを満喫して
小道を歩いて行くと滝の音がする。ここには横倉瀧の案内板があり、
上流には山女が棲むほどきれいな川で、正にマイナスイオンの世界である。
さらに進んで行くとこの時期珍しい
花菖蒲が岸辺にひっそり咲いていた。

      
53号線に戻り坂道を下ると、すぐ三度川にかかる橋(写真左)の上に来る。
三度川は温泉の匂いのする小さな川であるが、ただ橋の欄干には何故か祓川とある。
この橋を境にして道はゆるい登り勾配となる。
橋を渡ると左から来る
国道14号線と合流し、温泉街の中心に向かう。
                     

しばスキー店
(レンタルスキーと季節軽食店)
三度川から1,2分歩くと右側にしばスキーの看板の店がある。
店の前には
黒板があり何やら日替わりランチをはじめいろいろなメニューが書かれている。
古代米、具沢山お汁、なすとししとうみそ炒り、野菜のクリームソース、浅漬けフルーツ、コーヒー
のセットランチでしめて税込み550円。
とても考えられない安さで、早速店の中へ。
店内はテーブルが3つのこじんまりとしたスペースであるが、多数のスキーが立てかけてあったり、
それこそ2重3重に
いろいろな物が所狭しとびっしり飾られている。
それに何故か巨大な
スノーボード写真まで置かれているではないか。
こちらのママは自称
しばママ(写真右)といい、中々の美人で一目ぼれ向き。
ママの言によると、シーズン中はレンタルスキー、スノーボードを商い、オフは軽食喫茶になるという。
年中殆ど休みなく、時には深夜まで営業してお客さんにくつろぎの場を提供するようにしているとのこと。
軽食やケーキなどは全て手造りで、観光地では食べられないものを安く提供している。
そうそうスノーボードの大きな写真は何か?と尋ねたら、
息子さんんがスノーボードで世界チャンピオンになったときの写真とのこと。
そして今2年後のオリンピックを目指し頑張っているという。
ちなみに息子さんの名前は「
斯波(しば)正樹」。ご存知の方多いのではありませんか?
ランチの味は、グッド!
ママから、他とは違うアットホームな店で皆さんをお持ちしていますので、是非寄って下さい、とのこと。

                   
店を出るとすぐ二度川にかかる二度川橋に出る。この川も小さな川である。
橋を渡ると左側に,まだ新しい土産店併営「新左エ門の湯」温泉(写真左)
右側には
蔵王中央ロープウエイ温泉駅(写真中)と隣接して「蔵王センタープラザ」温泉(写真右)がある。
さすがスキーと温泉のメッカである。
この辺りから商店街が始まり、14号線はその名も「樹氷通り」となる。
ゆるい坂道を数分登っていくと
一度川にかかる一度川橋(写真左中)の上に来る。
これも小さな川であるが、後述の大露天風呂のかけ流し湯が発生源と知ってビックリ。
ただこの時は、水は透明で温泉の匂いが漂っていなかった気がする。
それにしても、一度川、二度川、三度川と名づけられた謂れは何であろうか。
数人の地元の人たちに尋ねたが、不明であった。
ちょうどこの辺りが14号線の坂の頂上で、前方で道が
三叉路(写真右)になっている。
一番左の道の14号線を進む。
ここから14号線は下り坂となり、数分歩くと酢川にかかる蔵王橋(写真左)に来る。
橋の上からの
酢川はとても深い川で、木々の間からその細身の流れを見せていた。
多分この川水も温泉なのであろう。
橋を渡ると正面に
稲花餅の里看板の建物(写真右中)があり、そこで道は2つに分かれ
右折すると温泉街の高湯通りとなり、14号線は左折する。
左折するとすぐ目の前に
山交バスターミナルのレンガ色の建物が見える。
なお稲花餅は蔵王温泉の名物和菓子で、日持ちしないためまさに蔵王温泉でしか味わえない。
ただし甘いものが不得手な私には食する機会がなかった。

山交ターミナルの前から右折すると盃湖へ至る。
                

盃 湖
(農業用水用灌漑池、灌漑面積170ha、平成6年完成)
温泉町の北端に位置する山交バスターミナルの前で、
4号線と分れ右折して
坂道を道なりで2,3分登っていくと左側に盃湖が現われる。
ここは昔からあった湖を整備して出来た湖で
(注:メールで地元の人からご教示いただきました。)
湖の淵に立派な「
ため池等整備事業記念碑」が建っている。
ため池という響きは何か泥臭く感じてしまうが、現場は錦鯉などが多数泳いでいるやはり湖であった。
ただ鴫の谷地沼よりは規模は小さい。
湖の周辺には
散策路(写真右)があり、まさにこの時期森林浴に最適であった。

           
元の分岐点に戻ると、
温泉街の入口には「
WELCOME 蔵王温泉」の大きな垂れ幕(写真右)がかけられていた。
この垂れ幕の左側の道路が、温泉街の高湯通りである。
       

温 泉 街
温泉街の高湯通りはゆるい登り坂で、いかにも温泉街という情緒を感じながらゆっくり歩いて行くと
右側に
下湯共同浴場の木造建物(写真右中)が現われる。
浴場は結構人の出入りが多かったが、確かに旅人もつい入ってみたくなるような情緒がある。
その脇には、丸いコンクリート槽から湧き出してくる温泉の
足湯に浸っている若い対の男女がいた。
女性とこんな風に付き合えたらどんなに楽しいだろうと、ついもてない男はうらやましく思ってしまった。
さらに昔の温泉街情緒を残す高湯通りを進んで行くと、硫黄が析出して黄色くなっている側溝があった。
このときここの温泉は、今はやりの人口着色の乳白色温泉では決してないと、確信した。
目の前のちょっと高台になったところに、木造の
上湯共同浴場(写真右中)が見える。
寄り道してその手前を右折すると、多数ある源泉の1つの「
源泉緑屋2号(写真右)を見ることができる。
上湯共同浴場の先で高湯通りは行き止まりになり、
正面の
酢川温泉神社への参拝階段と、右の高見屋旅館への階段に分かれる。
              

高見屋旅館
高見屋旅館は享保元年(1716)創業の老舗で、今も当時の佇まいを大切にしているという。
正面玄関には、
マルニウメバチの家紋が掲げられている。
玄関を入ると、正面に奥深いロビー(写真右)が広がり、左前には今も現役の帳場(写真右中)
さらに左方の広間の奥には「
源泉 長寿の湯」の赤い垂れ幕があり、
その奥には男女それぞれの乳白色の
長寿の湯がある。
浴槽はヒノキ造の畳3枚程度の小さなものであるが、
平安の昔から沸きいずる霊泉をそのまま使った温泉とのこと。
創業以来高見屋では源泉の泉質を大切に守るため、
湯が自然に流れるところに風呂を作っていて現在9箇所あるという。
ちなみに泉質は、PH1.3の強酸性明ばん緑ばん泉で、湯温は46〜57℃。

           

酢川温泉神社
(祭神 大国主命、少彦名命、須佐之男命)
酢川温泉神社の参拝階段は、200段以上の長い階段である。
階段を登るとすぐ蔵王山の石碑のある踊り場があり、右側の奥まった所に義光の力石がある。
第11代山形城主の最上義光が、力比べで持ち上げたという約190kgの大きな石で、
いわばあの小錦級の重さで、聞くだけでギブアップ。
階段の両側には、全段石燈籠が並べられていて、どの燈籠の明かり面板にも
よくまあ書いたものだと思うほど多数の
落首が書かれている。
途中車道を横切って200段以上の階段を登りきると、そこに
酢川温泉神社がある。
酢川温泉は、蔵王温泉の古名.
この辺から見る温泉町は、こじんまりとした町である。
     
            落 首 (クリックして下さい)
酢川温泉神社参拝の階段の両脇にある石灯篭明かり面板に書かれている落首は計136件あり
中には思わず拍手したいものもある。
さて皆さんは、どの落首に拍手しますか。

(石燈籠の写真をクリックしてください)
                      

民営大露天風呂
(公称300人収容。 営業時間6:00〜19:00。 5箇所からの源泉を引き入れ、湯量は毎分820リットル)
朝6時の開湯に間に合うように、早々浴衣と下駄履きで出発した。
坂の途中で、
大露天風呂営業中看板(写真左)が出ている坂道に入る。
長い
急坂(写真左中)を約10分ほど息を切らして登ると、再度営業中の看板(写真右中)が出ている。
後の
赤い看板をよく見ると、「露天風呂周辺に熊が出没するので、夜間立入り禁止」の表示。
これで何故終了時間を19時と早めているのかが、分ったような気がした。
さらに登って行くと終点で広い
駐車場に出る。
駐車場の前方の左隅に一度川にかかるかもしか大橋(写真左)に出る道があり、
その手前の左に
大露天風呂と書かれた大きな縦看板がかかっている(写真左中)がある。
門を入ると
急勾配の階段があり、その下方には大露天風呂(写真右)が見え隠れする。
まさに森林の中の露天風呂である。
階段を下りていくと、男性露天風呂との仕切りとなっている、よしず張りが約30m続く。
ここを淡々と進むわけであるが、ここで大人の女の方にだけお教えしたいことがあります。
というのはこの30m区間で、とても感動することが常に起きるということです。
病み付きになるほどのことなのですが、それは実際に現場に行って確しかめて下さい。
それとは別に、ちょうど中ごろに小さな橋がありここで偶然この露天風呂を管理する
美人女性に出会ったのである。きっと温泉美人と言われる方だと思うのですが。
橋の脇には、入浴者の安寧を祈って安置されている
お湯神様像(写真右)がある。
よしず張りの道を登り切ると、露天風呂入湯の受付がある。
左側が女性露天風呂入口で上流に位置する。右側が男性露天風呂入口となっている。
中に入ると、なんとロッカー使用料が男性100円、女性無料。
でもこの女性優遇策は営業戦略的にも賛成できるし、もっと差があってもよいのではないかと思う。
これからも是非女性を大切にしてもらいたい
中に入ると、受付の上流側にある女性露天風呂には、
前方上部から2条の源泉の湯がそそぎ込んで来て、そのさまは景観的にも圧倒される。
色は透明色に近いような気がした。
下流にある男性露天風呂は、二つに仕切られていて流れの前段は温度は高く、後段は低い温泉となる。
(写真左)は、上流の女性風呂側の穴から流れ落ちてくる。
自然の理というのは、そういうものかと穴を眺めながらつくづく思った。
ただ300人大露天風呂ということであるが、少し無理があり
男女で正味150人くらいが妥当ではないかと思う。
露天風呂のかけ流しの湯は、そのまま流れて一度川の源流となる。


    
以上いろいろ歩き回った報告であるが、あちこちに昔の温泉情緒を漂わせているよい街であったと思う。   
   
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燈籠落首
 
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