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2019年11月6日 | |||||||
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相鉄本線「天王町駅」 所在地:横浜市保土ヶ谷区天王町2丁目 | |||||||
開業:1930年(昭和5) 一日平均乗降客:約19,600人(2020年度)、約27,300人(2019年度) | |||||||
駅間距離:西横浜から0.6km | |||||||
駅名由来:鎌倉時代に創建された「牛頭天王社」(現・橘樹神社)から。 | |||||||
2019.10.16 に訪れる。 | |||||||
ここでは駅の東と西側を通っている「旧東海道」と「古東海道」を歩き、駅を一週した。古東海道とは、どんな道なんだろう。 | |||||||
経路 | |||||||
天王町駅(南口) →旧東海道(環状一号線)→(大門通り信号)→大門通り(相州道)→(神明社前信号)→古東海道(古町道) →(追分)→旧東海道→天王町駅(北口) |
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歩行距離:約2.7km。 | |||||||
旧東海道と古東海道 | |||||||
最初の「東海道」は律令時代の7世紀後半頃に作られたと言われ、 | |||||||
その後時代とともに経路が変遷して現代の国道1号線・15号線に続いている。 | |||||||
旧東海道とは、江戸時代に五街道の一つとして整備された東海道を言い、 | |||||||
古東海道とは、旧東海道以前に存在した東海道を言う。 | |||||||
天王町駅 | |||||||
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西横浜駅から0.6kmのところにある。 | |||||||
駅は、現在連続立体交差工事中。改札口は1ヶ所。出入口は2ヶ所(北口、南口)。 | |||||||
旧東海道 | |||||||
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南口から出るとすぐ目の前の天王町駅前公園内に、改修前の帷子川にかかっていた復元「旧帷子橋(新町橋)」。 1964年(昭和39)、帷子川は改修により天王町駅の北側に流れを変えたため帷子橋もそちらに付け替えられてしまった。 旧帷子橋(新町橋): 東海道の経路が、1648年(慶安元)に当時の東海道(現古東海道)から新道(現在の旧東海道)へ変更されたとき、 この新道沿いに新たに町並みが形成され「新町」と呼ばれていた。そのため帷子橋は新町橋とも呼んでいた。 帷子橋(新町橋)は、保土ヶ谷宿の東の入り口の帷子川を渡る地点に架けられていた橋で、橋の長さは約27mもあった。 当時保土ヶ谷宿を代表する風景で、歌川広重の東海道53次シリーズ「保土ヶ谷・新町橋」として描かれ有名になった。 旧帷子橋(新町橋)を渡って旧東海道の環状1号線に出る。 このとき不思議なことに、1台の車もない環状1号線。 |
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大門通り(相州道) | |||||||
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大門通り信号交差点で旧東海道と別れて右折し、大門通りを進む。 この道は、当時東海道から相模国へ向かう道という意味で「相州道」と呼ばれていた。 |
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信号から約100m先の、「神明神社前」信号交差点。 | |||||||
この信号でクロスする道が、古東海道(古町道)。 | |||||||
交差点左角に、庚申堂。 | |||||||
庚申堂の右側に、「古東海道」と他面に「相州道」と刻まれた道標。 | |||||||
歩く予定の「古東海道」は信号を右折した道であるが、ちょっと寄道。 | |||||||
寄 道 | |||||||
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信号のすぐ先左側に、長い参道と神明社。 神明神社:970年(平安時代中頃)の創建と伝えられ、横浜市内では古くて最も由緒の深い神社の一つとされている。 伊勢神宮の御領として寄進された「棒谷御厨(はんがやみくりや」の鎮守。 この「はんがや」が「ほどがや」の地名の由来とされている。 |
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信号を左折して約200m右側に、大蓮寺。 | |||||||
本堂前に、徳川家康公側室おまんの方「お手植拓榴(注:ザクロ)」。 境内池に美しい太鼓橋。おまんの方も渡った!? | |||||||
大蓮寺:1241年(仁治3)の創建。日蓮が宿泊した地に建てられた法華堂が起源。 | |||||||
古東海道(古町道) | |||||||
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神明社前信号交差点を右折して、古東海道(古町道)に入る。 | |||||||
一瞬とても古風な感じをさせる通りに、これぞ古東海道と思ったほど。 その先に中華料理「再会楼」店。 |
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寄 道 | |||||||
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「再会楼」店角を左折すると、 正面に映画やテレビなどのロケ地によく使われているという高層ビルの横浜ビジネスパーク(YBP)。 ビルの前に、大の大人が6人もにらめっこし合っている像。 中庭には、古代ローマ風巨大構造物と思ったら、単なる池(プール)。 横浜ビジネスパーク(YBP): 工場跡地に、1992年(平成2)に高度情報化社会に対応する先進の設備・機能を備えて再開発された、ビジネスセンター。 建物内部には、常設の絵画や彫刻が展示されている。 |
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古東海道(古町通) | |||||||
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約50m先丁字路右角に、「旧古町橋跡」案内板。 「旧古町橋」案内板(要約) 古町通:追分(保土ヶ谷区宮田町1丁目)から上方へ向かう東海道はこの道(古東海道)であったが、 1648年(慶安元)にここより東に新道(旧東海道)が造成された。 このとき、この辺りの屋敷や寺が新道沿いに移され街並みを形成し「新町」と呼ばれた。 この新町に対比して、この道を「古町通」と呼ばれるようになった。 旧古町橋:ここには、江戸時代初期からの帷子川にかかる「古町橋」があったが、 1966年(昭和41年)に氾濫を繰り返す帷子川の改修が行われ、流路がこの先約120mの北の方へ変更された。 それに伴い新新たに現在の古町橋が架設された。 古東海道を進み、相鉄本線ガード下を潜り改修さらた帷子川にかかる古町橋を渡る。 |
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ローソン角の信号で「水道道」を横断、「宮田2丁目信号」で国道16号線八王子街道を横断し、 「八王子道」と合流して進む。 八王子道;江戸時代、八王子から横浜港へ輸出用の生糸・絹製品を運んだ道で、「絹の道」とも呼ばれている。 宮田2丁目地内の古東海道であり八王子道である、古きよき道を進む。 |
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突当り丁字路が、八王子道(古東海道)と旧東海道との合流点で、 (保土ヶ谷区宮田町1丁目)芝生(しぼう)追分。丁字路右角に「追分」道標。 |
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旧東海道 | |||||||
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追分道標の立つ丁字路を右折し、旧東海道を進む。 直後、道路に「旧東海道」マークが埋め込んであるではないか! 行政が、旧東海道にここまで力を入れているとは!正直びっくり。 ただ、その後はこのマークが見当たらなかったような気がしたが?(見落としかな) ビックリ余韻にひたりながら、横浜市3大商店街の1つ「洪福寺松原商店街」のアーチを潜ると、すぐ右側に「御菓子司 うさぎや」店。 |
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商店街の人混みの中を抜け出して「松原商店街入口」信号交差点で国道16号線八王子街道を横断し、 次の信号手前右側に橘樹神社。 神社の左奥の祠に3体の古い庚申塔。 建立時期は、左が天和3年(1683年)、右が明和元年(1764年)、 そして真中の青面金剛は寛文9年(1669年と約350年前のもので青面金剛としては横浜市最古のもの。 橘樹(たちばな)神社:1186年(文治2)の創建といわれ、京都の祇園社(現在の八坂神社)のご分霊を勧請奉祀した。 祇園社、江戸時代には牛頭天王社と呼ばれ、その後も天王宮、橘樹社と変わり、大正10年(1921年)に現在の社名になった。 「天王町」の町名は、「牛頭天王社」からきている。 |
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その先で帷子川にかかる帷子橋を渡り、「相鉄天王町」駅北口に着く。 旧東海道は、ガード下を潜り南口に続く。 |
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ここで終わり。 | |||||||
グ ル メ | |||||||
「御菓子司 うさぎや」店 (定休日、火曜日) (宮田町1丁目8-1(洪福寺松原商店街内) | |||||||
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1964年(昭和39)創業の和菓子店「御菓子司 うさぎや」。全国菓子大博覧会で数々の受賞経験を持つという。 | |||||||
チャーミングでとても美しい若女将が優しく迎えてくれます。つい見とれて買いすぎてしまいました。 | |||||||
ショーケースには、色とりどりのいろんな和菓子が並び、目移りしてしまう。 | |||||||
もう売れてしまったウサギもありましたが、私の買ったウサギはつぶらな瞳の「マシュマロ」ちゃん。 こんなに可愛いウサチャンを、どうして食べるなどという残酷なことができるでしょうか!大事に飾ってあります。 |
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旅と旅行と | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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